2010年11月11日木曜日

ESL:長寿大国、日本のヒミツ

先生が、「おもしろい記事があるので読みましょう」 と
授業中に読んだ記事は、
・長生きする人の共通点は何か?
・なぜ日本人は長寿なのか?
・そのヒミツを知れば、あなたも長生きできるかも!
といった内容でした。

★まず、なんとなく既に知っていて、すんなり理解できる内容から↓

・親しい友達や家族がいる人は、長生きする。

例えタバコを吸っていたとしても、
タバコを吸っていた人の中で比較した場合、
友達や家族がいる人の方が長生きするそうです。
酒や、その他の悪習慣を持つ人でも同様とのこと。

家族や友人がいることで、タバコをやめるよう注意する、
食生活を正すよう注意する、運動をするよう促す、という
直接的な生活の向上に貢献することも理由のひとつですが、それだけでなく、
人とのつながりを持っている人は心理的に健康になるようです。

・ペットを飼っている人も、長生きしやすい。

ペットの場合、「自分が面倒を見ないと ペットが生きられない」という
「頼られている」感じや責任感をうみ、
飼い主を長生きさせるそうです。

(私はいつも思うんだけど、老人が一人でペットを飼って生活していて、
その老人が死んだら、ペットはどこに行くんでしょう?保健所?ひい…。)

よく、奥さんが死んだ後1年くらいでだんなさんも死んだり、
だんなさんが死んだ後、奥さんも弱ったり、というようなことも聞きますね。
やっぱり寂しいからだと思います。

----
★ここが意外だった、長生きに貢献する日本社会の良さ(?)↓

・集団社会が良い。

あまり良い意味ではなく「村社会」と呼ばれることが多い日本の集団社会ですが、

社会のあり方が、集団主義に基づいて構成されていることが、
実は長生きに貢献しているのではないか?と
アメリカの学者さんたちは考えているようです。

比較論でいえば、欧米は個人主義の国が多く、
日本では、集団社会で育つことが多いですよね。
この、「周囲が見張っている」ということは、
「周囲との結びつきが強い」とも言い換えられるようで、
つまり、寂しさを感じることも少なく、
また集団での社会行動が多いため、外出する機会が多かったり、
悪習慣を周囲から指摘される機会も多いのかもしれません。

・終身雇用制によって会社との結びつきが強くなる

会社時代の友人などもできる他、会社に必要とされている感や、
会社に対する使命感などによって、働きがいが他国に比べて高くなる、
と述べられていました。
なるほど。

一つの企業のために何十年と働き続ける「企業戦士」という単語も一般的なほど、
確かに日本は他国に比べて、
自分が勤める会社との結びつきが圧倒的に強いといえます。

それが、良いことなのか悪いことなのかは人によっても意見が違うでしょうし、
私も良いとも悪いとも思っていませんが、とりあえずその記事によると、
「長生きできる要素に貢献している」らしいです。
なるほど~。

退職後も社員同士で結びつきがあったり、
在職中も飲みにケーションがありますもんね。


一方、この項目で関係して、外国人から時々、
「日本人は働きすぎで死んだりする、と前にニュースで見たよ」と
言われることもあります。
このワークスタイルのあり方は、一長一短ですね。

ちなみに終身雇用制のような法律では決まっていないようですが、
中国人の友達に聞いたところ、
中国では「一度就職したら普通は辞めない」そうです。
もちろん最近の経済状況の悪化の影響もありますが、
新たに職を探すのはとても難しいそうです。
ということで、「すごく高給ではないけれども安定している公務員」が、
中国でも人気の職種で、
公務員はうらやましがられるそうです。
(例えば、教師など。)

・日本人は、家族と一緒に過ごす時間が長い?

食事後もリビングルームで一緒に過ごす、など
家族で一緒に過ごす時間が長い、と書かれていました。
個人的には、これは結構意外でした。

たとえば、アメリカ人の、クリスマスやサンクスギビングなどを
家族で集まって過ごす文化と比べたり、
仕事を定時で切り上げて、家に帰って家族と過ごすという話を聞いたりして、
日本は仕事・会社重視、欧米は家族・プライベート重視、
というイメージがあるからです。

でも、確かに、私の家族は普段みんなリビングルームにいました。
その理由として、、、家が全体的に狭いから、
一つの部屋にみんなで集まざるを得ないからじゃないか?
とも思うのですが。。
アメリカの広い家と比べてしまうと、明らかに家は狭いし、
一人一部屋持つことが難しいですし…。
また、電気代が高いから、
節約するために一部屋に集まってエアコン代を節約するとか、
冬はリビングのこたつにみんな入ってる、とか。。。
そういう、人口密度や物価の高さによる結果だとも思いますが、
それが長寿に貢献しているなら、日本の長所だとも言えますね。

でも、ただ単に、みんなで同じ場所に集まっていたい、
さみしがりやさんなのかもしれませんが笑

というわけで、この記事の結論というか主旨は、

★日本人は、健康的な食生活だけでなく、
人とのつながりを大事にする社会生活によっても、
長寿を保っている。

というものでした。
世界一の長寿国家ということは、
誇れることなんですね。
(今までは実感していなかったけど)

おもしろいのは、"高度な医療"といった表現は、
記事内では一切言われてなかったことです。
日本では、「医療の進化によって、高齢化が進み…」と言われるけど、
世界的に見たら別に突出しているわけではないのかも。
医療よりも社会生活のあり方が、長寿を助けてるのかもしれません。

(でも国民健康保険のおかげで医療費負担が安いため、
病院に通いやすいというメリットはあります。
アメリカでは保険が無くて医療が受けられずに死んでいく人も多く、
または、医療を受けてしまったために破産する人も多いのが現状です。)

★記事を読んで浮かんだ補足↓

・日本人はフレンドリー

よく、「日本人はフレンドリーだから友達になりやすい」と言われます。
確かに、クラスにいるいろんな国の人と比べてみても、
平均値で言えば、日本人はフレンドリーな方だと思います。
この背景として、日本は人付き合いを大事にしている、という文化があるのかもしれません。
また、集団社会だったため、誰かと一緒にいないと寂しいのかも。。。

・日本の高齢化社会を表す、こんな一コマ。

これは、大学時代に友人から聞いた話です↓
今日、病院に行ってきたんだけどね、
待合室で、病院の常連と思われる老人たちの会話が聞こえてきたんだけど、
なんかそれがおかしくって…。

「今日は、Aさんがいないねえ」
「あら、ほんとねえ」

「…具合でも悪いのかしらねえ」

……
……。

(おもしろさがわからなかった人は忘れてください^^;)

0 件のコメント:

コメントを投稿